群山内港から始まる収奪の記録をたどる2時間30分の徒歩コース
群山近代歴史通りは、群山内港を中心に、博物館・旧税関・銀行建築・浮桟橋・東国寺・新興洞の日本家屋を結ぶ旧市街の歴史地区です。写真を撮るだけの通り歩きではなく、1899年の開港後、港と米穀流通がどのように植民地収奪の仕組みへ組み込まれていったのかを順に読み解く旅に適しています。
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1899年の開港後、群山内港に残る「米の港」の痕跡
群山近代歴史通りは、単一の入場施設ではなく、薔薇洞・映画洞・月明洞の旧市街と内港を結ぶ歴史地区である。群山は1899年の開港後、西海岸の港湾都市として発展し、日本統治時代には米の搬出と港湾・金融施設が集中した。群山近代歴史博物館の群山年表には、1934年に群山港から日本へ搬出された米が200万石を超えたと記録されている。
そのため、この通りは「近代的な建物が美しい場所」としてだけでなく、港・税関・銀行・埠頭が一つの体系として機能していた場所として見るほうが正確だ。群山市がタイムトラベル村を、収奪の苦痛とそれに抗した都市の空間として紹介する理由もここにある。1919年には湖南地域で最初の三・一独立運動が群山で起こり、1927年には沃溝農民抗争が発生した。


海望路240番地の博物館から共通券3,000ウォンでスタート
初めて訪れるなら、群山近代歴史博物館(全北特別自治道 群山市 海望路240)を最初の地点に設定するのが、ルートと背景の両面で効率的だ。博物館は2007年に事業を開始し、2011年9月に開館した。敷地面積8,348㎡・延床面積4,248㎡、地下1階・地上3階の規模である。1階は海洋物流歴史館と子ども博物館、2階は近代資料奎章閣室、3階は近代生活館・企画展示室で構成されている。
開館時間は3~10月が09:00~18:00(入館締切17:30)、11月~翌年2月が09:00~17:00(入館締切16:30)である。毎週月曜日と1月1日、市長が定める日には休館する。大人の博物館共通券は個人3,000ウォンで、博物館・近代美術館・近代建築館・鎮浦海洋テーマ公園の艦艇「威鳳艦」が含まれる。博物館案内所の電話番号は063-454-5953、公式ホームページは https://museum.gunsan.go.kr である。


1908年の旧群山税関と二つの銀行建築を20分以内で巡る方法
博物館前の内港側では、湖南関税博物館・近代美術館・近代建築館を短い間隔で結んで巡ることができる。湖南関税博物館は1908年に竣工した旧群山税関本館で、ソウル駅舎・韓国銀行本店の建物とともに、国内に現存する西洋古典主義建築の代表例として挙げられている。税関という機能を先に思い浮かべると、港に出入りした物品や人を管理していた場所であることが明確になる。
近代美術館は旧日本第十八銀行群山支店、近代建築館は旧朝鮮銀行群山支店を活用した展示空間である。日本第十八銀行は日本の長崎に本店を置く銀行で、名称の「十八」は設立認可の順序を意味する。共通券を購入したなら、博物館の見学後にこの二つの建物も同じ日にまとめて訪れることで、3,000ウォン券の対象範囲を活用できる。


1926年の海望窟と浮桟橋で港の高低差を読み解く
銀行建築群の次には、内港の浮桟橋(浮桟橋埠頭)と海望窟を結んでみよう。浮桟橋は、群山内港が海上交易・物流の中心地であったことを前提に、水位に応じて上下する方式で造られた埠頭である。群山の築港工事は1918~1921年に第2期、1926~1932年に第3期が進められ、第3期工事の際に浮桟橋3基が建設された。
海望窟は、海望洞と群山市内を結ぶために海望嶺を貫いて造られたトンネルで、1926年に完成した。博物館の屋内展示だけを見て終えると、なぜ港湾施設がこの場所に集まったのかを見落としやすい。内港と浮桟橋を先に見てから、丘の方向にある海望窟へ移動すると、海・埠頭・旧市街がつながる地形を理解しやすい。


1909年の金剛寺から解放後に東国寺へと変わった寺院
内港地区から東国寺まで足を延ばすと、植民地時代に日本人の生活と宗教が都市に残した痕跡を一緒に見ることができる。東国寺は1909年、日本人僧侶の内田仏観が創建し、大雄殿は1913年に建てられた。当時の名称は金剛寺で、解放後に金南谷僧侶が引き継いだ後、東国寺へと改称された。
東国寺は国内に残る日本式寺院として知られ、大雄殿は2003年7月に国家登録文化遺産に指定された。寺院だけを静かに見学したい訪問者なら、博物館や銀行建築より先に訪れる方法もあるが、建立の背景を理解するには、先に港湾と金融建築を見てから到着する順序のほうがよい。東国寺の問い合わせ電話は063-462-5366である。
1935年のヒロツ邸まで向かう2時間30分のタイムロード
新興洞の日本家屋は、群山近代歴史通りの東端で歴史的な重みを加える地点である。この家屋は、日本人地主の広津慶三郎が1935年に建てた家として知られ、日本統治時代における日本人地主の生活と農村収奪の構造を考えさせる国家登録文化遺産である。映画やドラマの撮影地という情報よりも、建立の主体と1935年という年代を先に覚えておきたい。
群山市は無料の文化観光解説士同行ツアーBコース「タイムロード」を、博物館→湖南関税博物館→草原写真館→新興洞日本家屋→マルレンイ村→東国寺の順で運営している。所要時間は2時間30分以内、出発は午前10:00または午後13:30で、博物館入口に出発10分前までに到着する必要がある。月曜日は運営せず、事前予約は不要で、問い合わせは063-454-3338である。

近代歴史博物館停留所と内港2キル32番地の駐車場から始める実用ルート
公共交通機関では、群山市外バスターミナル停留所から1番・2番・8番・9番の一般バスに乗り、「近代歴史博物館」停留所で降りる方法が案内されている。乗用車の場合は、近代歴史博物館駐車場の住所である全北特別自治道 群山市 内港2キル32を目的地に設定すると便利だ。博物館には障害者用駐車スペースが8台分あり、正面入口まで緩やかなスロープが設置され、車いす8台を貸し出している。
推奨時間は、展示を含まない内港の建物群を中心とした散策なら約2時間、タイムロード解説コースは2時間30分、学生・団体向けの近代通りツアーは3時間である。博物館の海洋物流歴史館と近代生活館では、韓国語・英語・中国語・日本語の音声案内に関する情報が提供されている。ただし、タイムトラベル村は路地・坂道・徒歩区間が続くため、長時間歩くのが難しい人は博物館と内港の建物群だけを選ぶか、シティーツアーの案内も併せて検討するほうがよい。
- 文化観光公式案内: https://www.gunsan.go.kr/tour
- 博物館の休館日にあたる月曜日は、展示見学と同行ツアーのいずれも制限される場合がある。
- 共通券は大人個人3,000ウォンで、飲食店・カフェの利用料金は含まれない。
訪問前の確認
- 住所
- 全北特別自治道 群山市 海望路240番地一帯(群山近代歴史博物館を基準)
- 営業時間
- 通りは常時見学可能。群山近代歴史博物館は3~10月09:00~18:00(入館締切17:30)、11月~2月09:00~17:00(入館締切16:30)
- 休業日
- 通りは常時開放。群山近代歴史博物館は毎週月曜日、1月1日、市長が定める日が休館
- 料金
- 通りの散策は無料。群山近代歴史博物館共通券は大人個人3,000ウォン(博物館・近代美術館・近代建築館・威鳳艦を含む)
- 電話
- 群山近代歴史博物館案内所 063-454-5953 / 文化観光解説同行ツアー 063-454-3338
- 公式サイト
- https://www.gunsan.go.kr/tour
- 交通
- 群山市外バスターミナル停留所から1番・2番・8番・9番の一般バスを利用し、近代歴史博物館停留所で下車
- 駐車場
- 近代歴史博物館駐車場: 全北特別自治道 群山市 内港2キル32番地。障害者用駐車スペース8台分
- 所要時間
- 内港の建物群を中心に約2時間、タイムロード解説は2時間30分以内、近代通り団体解説は3時間
- アクセシビリティ
- 博物館入口まで緩やかなスロープ、障害者用駐車スペース8台分、車いす8台を貸し出し。博物館の一部展示では韓国語・英語・中国語・日本語の音声案内を提供
上記の情報は執筆時点のものです。訪問前に公式案内を再度ご確認ください。