南江と咸安川が出合う場所、咸安岳陽生態公園の26万㎡の花堤防道
慶尚南道咸安郡大山面で南江と咸安川が合流する水辺の湿地に、2012~2017年に整備された岳陽生態公園は、春のヒナゲシやキンケイギクから秋のピンクミューリーやコスモスまで、季節の花が咲き継ぐ無料の散策スポットだ。韓国の大衆歌謡「乙女の舟頭」の舞台として知られ、全区間がバリアフリーのデッキ道になっているため、ベビーカーや車いすの利用者も快適に散策できる。
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中国の洞庭湖に似た地形、「岳陽」という名と乙女の船頭の物語
この一帯は、中国の名勝地である岳陽(岳陽)と地形が似ていることから岳陽という地名が付けられ、南江の渡し場を背景にした大衆歌謡「乙女の船頭」(作詞:尹富吉・作曲:韓福南・歌:黄貞子)の舞台としても知られる場所である。渡し場があったこの地で実際に起きた1953年の物語をもとに、1959年に歌が作られ、その後、地域を代表する文化コンテンツとして定着した。
公園に入ると、まず駐車場の前にある乙女の船頭の造形物が目を引く。ここは乙女の船頭・夕映えの道第1コースの出発地点でもあり、南江と咸安川が織りなす絶景とともに、夕日の名所としても高く評価されている。公園内の生態池には、物語を再現した「乙女の船頭・生態体験船」が用意されており、散策だけでなく、船に乗って池を巡る体験もできる。

南江・咸安川合流部の湿地に5年かけて完成した公園
岳陽生態公園は、南江と咸安川が合流する水辺の湿地に位置し、2012年から2017年まで約5年をかけて段階的に整備された。整備された敷地は265,307㎡、約8万坪に及ぶ規模で、季節ごとに異なる花が川辺を彩る。
この公園は、南江の自然景観とともに、全国最長級の堤防、周辺の水辺や湿地と連携した自然に親しめる文化空間として整備されている点が特徴である。遊歩道は、周辺の文化遺産である岳陽楼まで木製デッキでつながっており、堤防沿いの道を歩きながら自然に東屋まで足を延ばすことができる。


5〜6月のケシ・キバナコスモスから9〜10月のピンクミューリーへ続く花暦
公園の魅力は、季節ごとにまったく異なる色に染まる花畑にある。春にはケシ、ヤグルマギク、シャスターデージー、キバナコスモスが順に咲き、明るく華やかな雰囲気をつくる。夏にはヒマワリやハス、アジサイが濃い季節感を添え、秋になるとコスモスとピンクミューリーが公園を彩り、冬にはツバキが赤い姿を見せる。
特に5〜6月と9〜10月は花が最も豊かに咲く時期で、訪問客が集中する。公園内のピンクミューリー植栽地では、10月になると4,611㎡の敷地に植えられたピンク色のススキが満開となり、ピンク色の波をつくる。5月の週末は春の花の最盛期と重なって混雑するため、早朝または平日に訪れると、ゆったり楽しめる。



車いすやベビーカーでも安心の全区間バリアフリーデッキ道
公園の主な施設として、子ども向け遊具、野外ステージ、生態池、芝生広場、展望台、ビジターセンターなどが整備されている。堤防沿いの遊歩道はデッキロードとして整備されているため、靴を汚す心配なく公園全体を歩くことができる。
この場所の核心は、バリアフリー設計である。公園全体をつなぐ遊歩道の大部分は段差がほとんどない平坦な造りで、車いすやベビーカーでも入りやすい幅広のデッキ遊歩道が各所に設けられている。ビジターセンターには障害者専用トイレと障害者用駐車スペース5台分があり、全区間が平坦なデッキ道になっているため、ベビーカーや車いすでも問題なく利用できると、複数の訪問記で繰り返し紹介されている。

咸安インターチェンジから車で9〜10分、公共交通機関より自家用車が便利な理由
住所は慶尚南道咸安郡大山面下基2ギル208-49一帯(地番:西村里1418)で、問い合わせは咸安郡公園管理事業所(055-580-3421)で受け付けている。公式情報は咸安郡文化観光ポータル(www.haman.go.kr)で確認できる。
自家用車を利用する場合、中部内陸高速道路の咸安インターチェンジから車で約10分で到着し、昌原市内からは約40〜50分、釜山市内からは約1時間〜1時間20分かかる。ただし公共交通機関との接続が限られているため、自家用車やレンタカーで訪れるケースが大半で、入場料と駐車料金はともに無料、年間を通して常時開放されている。

江ナル生態公園・舞鎮亭・末伊山古墳群をつなぐ咸安の散策コース
岳陽生態公園は、シャクヤクと青麦の祭りが開催される江ナル生態公園から車で約26分の距離にあり、合わせて巡るのに適している。朝鮮時代の文人・趙三先生の号にちなみ名付けられた東屋、舞鎮亭は咸安郡咸安面槐山里にあり、年中無休で無料観覧できる。
伽耶の古墳群を見たいなら、咸安郡伽耶邑道項里にある末伊山古墳群にも立ち寄る価値がある。ここでは計187基の墳丘が確認されており、古墳群からは土器2,010点、鉄器2,479点、装身具3,381点など、計7,961点の遺物が出土した。隣接する咸安博物館でこれらの遺物を先に見学した後、古墳の間を散策すれば、伽耶史の文脈の中で咸安旅行を続けることができる。

ペット同伴時はリードと排泄物袋が必須、花は見るだけに
ペットを同伴して訪れることもできるが、リードと排泄物袋の持参は必須である。公園側は、ゴミの不法投棄禁止、飲酒および大声で騒ぐ行為・野宿の自粛、ペット同伴時のリードと排泄物袋の持参、喫煙および煮炊きの禁止を利用上の注意事項として案内している。
公園内ではゴミを持ち帰る必要があり、花畑への立ち入りや花を摘むことは禁止されている。広い敷地に人が集まってもゆとりをもって見学できることがこの公園の長所だが、その分、一人ひとりの小さな配慮が次の訪問客のために花畑を守るうえで重要である。
訪問前の確認
- 住所
- 慶尚南道咸安郡大山面下基2ギル208-49一帯(地番:西村里1418)
- 営業時間
- 常時開放(年中無休)
- 休業日
- 年中無休
- 料金
- 無料(入場料・駐車料金ともに無料)
- 電話
- 055-580-3421(咸安郡公園管理事業所)
- 公式サイト
- https://www.haman.go.kr
- 交通
- 中部内陸高速道路の咸安インターチェンジから車で約9〜10分、昌原市内から約40〜50分、釜山市内から約1時間〜1時間20分。公共交通機関との接続が限られているため、自家用車・レンタカーでの訪問が一般的
- 駐車場
- 無料駐車場完備、障害者用駐車区画5台分を別途設置
- アクセシビリティ
- 全区間がバリアフリーのデッキ遊歩道で、ベビーカー・車いすの利用が可能。ビジターセンター内に障害者専用トイレを完備(外国語案内の有無は未確認)
上記の情報は執筆時点のものです。訪問前に公式案内を再度確認してください。
スポット情報
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